舞の知る真実 作:GLUMip 「なあ、舞の名前はお母さんが付けたのか?」 レジャーシートの上に座る祐一は、たこさんウィンナーを頬ばりながら聞いてきた。 こくり。 私もたこさんを食べながら黙ってうなづいた。 「どうして、舞って名前になったんだ!?」 祐一の心無い一言に、私は深く傷付いた。 「おっ、最近ツッコミが冴えてきたな」 私のチョップを受けながら、祐一が笑う。 お願い。もう二度と聞かないで。 私の名前…「舞」は当て字で、本当は「米」だなんて。 そのうち、私達が結婚するときに分かってしまったら、祐一はどんな顔をするだろう。 「あははー、舞、顔が赤くなってますねー」 二人にかわるがわるチョップを入れる私は、恥ずかしくて二人の顔を見られなかった。 おわり