わたしのこねこちゃん 作:GLUMip 「ねこーねこー」 おい、それはねこじゃないって! 「うわぁ、祐一君!この人誰ぇ!?僕は猫じゃないよぅ」 「おい!名雪、それは猫じゃない。あゆだ!」 「ねこーねこー」 ・・・俺は頭をポリポリとかいた。お手上げだ。 薄暗いベットの上で、やわらかなおねぇさまの腕の中で。 目が覚めると、ボクはいとしいおねぇさまに包まれていた。 「・・・ねぇ、名雪おねぇさま・・・ ボクと初めて会ったとき、なんでいきなり抱きついたの?」 おねぇさまは、ボクの頭をやさしく撫でる。 「あゆちゃん。あなたがね、ネコだったからよ。」 髪の毛をかきまわされる、その感覚が心地いい。 おねえさまの胸に顔を寄せ、鼓動を聞く。 ゆっくり、落ちついた鼓動。ボクを引き寄せるおねぇさまの手。 ちょっと熱くて苦しいけど、ボクはこうして顔をうずめながら、 やさしく頭を撫でてもらえる日曜の朝が一番大好きなんだ。 おわり