ウエーブは伊達じゃない 作:GLUMip 「どうしたんだ、香里、いやに落ち込んでいるじゃいか…」 「…メリケンサックが壊れちゃったの…」 香里は神妙な表情で溜息を浮かべる。 「なんだ、それぐらいの事で香里らしくもない、香里にはまだ髪の毛という武器があるじゃないか」 香里は頬杖をついて俺の方に首を向ける。 「…相沢君…」 しゅるしゅる。 「なんであんた知ってるの…」 一本一本が生き物のように俺の首にまとわりつく。 「さては例によって名雪に話したわね…」 その一本一本が確実に俺の首をしめてくる。 あ、もう駄目だ。落ち… おわり